2018/05/06
吃音症は周りに絶対に打ち明けた方が良い。でないと本当に損をしますよ
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こんにちは、月也です。
昔の僕もそうだったんですが、
ほとんど、もう9割以上と言ってもいいかもしれませんね、
の吃音者はある行動を取ってしまっているんです。
その行動をとり続けてしまっているから、
いつまでたっても吃音の呪縛から逃れなれないし、
どもりに対して恐怖心を抱いたままになってしまう。
その行動が最善だと多くの人は思っているんですけど、
むしろ自分の首を自分自身で縛ってしまっているんですね。
で、その「ある行動」とは何かというと、
「吃音を隠してしまっている」
ということなんです。
あなたも、周りに自分が吃音者であることを隠していませんか?
もしそうだとしたら、かなりの不利益を被っていることを
ぜひ理解してもらいたいと思います。
マジで隠していても何のメリットもないので。
自分が辛くなっていくだけです。
しゃべるときの心理的摩擦が大きくなってしまう
まず吃音を隠しておくことで生じる問題が、
「話すときのプレッシャーが増す」
ということなんですよね。
相手は当然ながら、最初はこちらのことを
“普通の人”として接してきます。
吃音は見た目では判断できませんからね。
普通の人として見てくるわけで、
少しでも変な対応をしてしまうと
変人を見るような目で見られたりするんですよね。
中には汚物でも見るような目で
コチラを見てくる人間もいます。
ちょっとうまく話せないだけなのに、
なんでそんな目で見られなきゃいけないんだと
やり場のない激しい怒りを何度感じたか、
僕自身覚えていません。
しかし、始めの方で打ち明けておくと、
相手も
「あ、この人はどもりという症状を持っている人なんだ」
という前提を持って接してくれるので、
どもる時のプレッシャーが格段に無くなるんです。
“吃音”という共通認識があるかないかで、
どもることへの恐怖心が本当に変わってきます。
なので早い段階で吃音については打ち明けておいた方が、
その相手とは接しやすくなりますね。
こちらとしても話す際のプレッシャーが減るので、
かなり楽にもなります。
少しでも変な話し方をすると変な目で見られる
また、吃音を持っている人って、
「明確にしゃべる」ということが苦手だと思うんです。
明確にしゃべるとはどういうことかというと、
“ハキハキしゃべる“というか、
滑舌よく言葉を話すということですよね。
吃音があるとどうしても、
なんか舌がもつれてハッキリと発音できなかったり、
喉が締め付けられる影響で
大きな声で話せなかったり、
モゴモゴしたしゃべり方になってしまいますよね。
僕は吃音症自体もそうなんですけど、
その話し方に苦しんだ面も相当あります。
吃音で言葉出てこないこと以外にも
そういうしゃべり方になってしまうことが多いため、
周りの人にこんな風に見られしまいがちです。
「なんだこの変なしゃべり方するやつ。気持ちワル」
そこまであからさまには思わなくても、
この人ちょっと変な人だなーとか、
そういう風に思われることが本当に多い。
普通に話すのなんて健常者からしたら
“歩く”ことと同じくらい簡単なことなので、
そういう目を向けてくるんですよね。
「なんで、そんな風にしか話せないの?」と。
しかし、あらかじめ吃音について打ち明けておくことで、
変な話し方になってしまった時の摩擦が少なくなるんです。
「実は私は吃音という症状を持っていて、
どうしてもこういう話し方になってしまうんです」
みたいに相手に説明しておけば、
相手からもある程度納得してもらえるんですね。
「そうか。だからあんなしゃべり方をしてたんだ」と。
相手がこちらに対して安心感を覚える、というか。
そこでバカにしてきたりだとか、
見下してくるようなクズもごくたまにいるんですが、
それはもうスルーしましょう。
関わってもしょうがないから。
逆に周りにいる人たちの人間性をふるいにかける、
くらいの気持ちでいた方が楽ですね。
吃音への理解が広まらない
そしてもう一つ、吃音を隠してしまうことのデメリットがあります。
それは何かというと、
「吃音への理解が広まっていかない」
ということなんですよね。
今でこそ、この記事でも触れているんですけど、
⇒ 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を20年来の吃音者がリアルに批評してみる
漫画作品などで吃音を題材として
描かれることが増えてきました。
でも、そんな人が身近にいるなんて
多くの人は思っていないし、
症状もあまり理解していないんですよね。
せいぜい「連発の症状を知っている」程度。
難発の吃音のことを知っている人なんて、
健常者にはおそらく1%もいないと思います。
だからそこは、
「吃音者が、吃音について広めていくべき」
だと僕は考えています。
自分で接せられる範囲だけで良いから、
自分は吃音を抱えているんだということを打ち明けてみる。
それは自分自身のみならず、
吃音への理解を広めることに繋がり、
他の吃音者を救うことにもつながるんですよね。
僕は今後、そういった活動をしていきたいと考えています。
とにかく、吃音への正しい理解がされていないのが
今の日本の現状なので、それをどうにかしたい。
誰かがインフルエンサーになる必要があると考えています。
それはこういったブログなどで情報発信をしていて、
普通の人よりかは多少発信力のある
僕の役割なのかなとも感じているので。
まあとにかく、
「吃音を打ち明けることで、世間の吃音への理解が広まっていく」
ということですね。
じわじわと、その輪は広がっていくはずです。
最初は身近な人からでも大丈夫
これまで書いてきたように、
吃音を「自己開示」をしてかないと、
損をしてしまうことが本当に多いんです。
あなたもまだ誰にも吃音のことを
打ち明けていないという状態だったとしたら、
ぜひ打ち明けてみることをオススメします。
でも初めはかなりの勇気が必要だと思うので、
「家族」
「恋人」
「友達」
「幼馴染」
とか、
そういう身近な人に告白してみるといいですね。
身近な人であれば、あなたの吃音のことを
受け入れてくれるはずだから。
僕は最近は会う人会う人に吃音について説明するようにしています。
ちなみに僕が初めて吃音のことを打ち明けたのは、
高校のスクールカウンセラーでしたね。
その時は言葉通り清水の舞台から飛び降りる
くらいの気持ちで打ち明けたんですが、
その時の彼女のセリフはこんな感じでした。
「え、でも全然どもってないじゃん」
自分にとっては大きな問題だとしても、
周りからしたら大した問題ではないということですね。
でも自分が吃音者だと自己開示をすると
冗談抜きで変わるので、ぜひ実践してみてください。
吃音克服への大きな一歩に、確実になります。
それでは、どうもありがとうございました!
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