吃音を克服する上で「早口」は絶対にNGな理由。早口が吃音を助長させます
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こんにちは、月也です。
吃音者にかなりの高確率で共通する要素があります。
何かというと、
「早口」
だということです。
吃音者は往々にして「早口」なんですよね。
僕自身めちゃくちゃ早口で、
それ今矯正しているという感じなんですが、
やっぱり吃音があるとどうしても早口になってしまうんですよね。
ゆっくりした話し方で吃音の人って、
僕は今まで見たことが無いです。
吃音がある人は、早口な傾向があります。
で、吃音を克服したいと考えた時に、
絶対に早口は矯正する必要があります
早口である以上、吃音は克服できないと断言できるくらい、
もう禁忌のような行為なんですよね。
今回の記事では、
「なぜ、吃音者は早口になってしまうのか?」
「早口が絶対にNGな理由と、矯正法」
についてお話ししていきます。
吃音を克服したいという方は、
ぜひ読んでみてください。
そもそも何故、吃音者は早口になってしまうのか?
吃音者は何故早口になってしまうかというと、
かなり単純な話で、
「話すことに対して強烈な苦手意識があるから」
なんです。
話すことに苦手意識があるから、
話すときにどうしても”すぐに話を終わらせよう”としてしまう。
すぐに終わらせるには矢継ぎ早に言葉を出す必要があり、
それを続けていると段々と早口が定着していってしまうんです。
だから早口というのは、
「長い間吃音を患っている証拠」
と言えるかもしれません。
早口は吃音にとって非常に居心地が良い環境
早口でいると、どうしても「話し方が非常に乱れてしまう」んです。
話し方が乱れると呼吸の乱れに繋がったり、
舌が回らなくて言葉が詰まるということが起きてくる。
呼吸というものの吃音との密接な関係性については、
この記事で詳しく触れていますね。
⇒ 吃音と呼吸の密接な関係性。呼吸を改めれば、吃音症状も和らいでいきます
その環境が、吃音には非常に居心地が良いんです。
吃音を「コケ」として例えると、
話し方が乱れている状態は「ジメジメしている環境」と言えます。
ジメジメしている環境である以上
コケが無くなることは無くて、
次から次へと繁殖していくわけです。
その状態でコケを無くそうと思っても、
無くなることはありません。
コケ、つまり吃音を無くすには、
「今の話し方を見直す必要がある」
ということなんです。
高地のような湿気が少ない場所になれば、
コケが生えることも無くなっていきますよね。
話し方が変われば環境も変わって、
吃音も段々と消えていきます。
早口を矯正するのは非常に難しいが
早口はもう「クセ」として身に付いてしまっているものなので、
それを矯正するのは正直な話一朝一夕とはいきません。
人によっては何十年も今の話し方をしているわけで、
それを直すというのはそれ相応の努力と時間がかかってきます。
僕自身、20年以上吃音患ってきて、
かなり早口になってしまっていたんです。
人からよくこんな風に言われました。
「早口すぎて何を言っているのかわからない」
と。
それで今話し方の矯正の指導を受けているんですけど、
始めは本当に矯正するのに苦労しました(笑)
もう身体が早口を覚えてしまっているので、
どうあがいても早口になってしまうんです。
ゆっくり話す練習をするだけでもかなり苦労をしましたね。
そして今話し方の矯正の指導を受け始めて
2年近くが経ったんですけど、
本当に最近のことです。
話す早さをコントロールできるようになってきたのは。
以前は常に早口という感じだったんですけど、
早さを調節できる瞬間が増えてきたんです。
そのおかげもあってか、
「言葉を言いやすい時」
がかなり増えたんですよね。
息を吐きだすように声を自然と出せる、というか、
吃音感覚無く話せることが増えて来ました。
それは話し方改善を行って早口を矯正した結果だと思っています。
誰でもできる、早口矯正法
普通に早口を矯正しようと思っても、
身体が「早口で話そう、早口で話そう」と無意識のうちにしてくるので、
それを意識して抑え込むのはかなり難しいんです。
ニコチン中毒の人がタバコを我慢するようなものですよね。
どうあがいてもタバコを吸ってしまうような感覚で、
早口にもなってしまう。
ただ実は、早口を抑えつつ、ゆっくり話す練習ができる方法があるんです。
どんな方法かというと、
「歌舞伎役者のように話す」
ということなんですよね。
これは人から教えてもらったやり方なんですけど、
歌舞伎役者って音程を揃えて話したりするじゃないですか。
抑揚が一切ないような話し方をしたりしますよね。
youtubeで「歌舞伎」とかって検索すれば動画が出てくるので、
ぜひ一度見てみてください。
その状態だと、話すスピードを非常にコントロールしやすいんです。
どんなに普段早口な人であっても、
歌舞伎役者のように話すとゆっくりと話せるはずです。
その歌舞伎役者のような音程で話す練習を、
毎日数分でも良いので繰り返すんです。
本を音読するのでも良いし、
自分が苦手な行、例えばカ行とかタ行などが多く含まれたフレーズを
重点的に練習してみる、ということでも良いと思います。
少しずつ、ゆったりとした話し方を自分の中にインストールしていきます。
それを続けていると、
自分の中に話すスピードの「土台」が出来上がるんですよね。
ゆっくり話すベースが構築されるんです。
そこまで行くと話し方が非常に安定してくるし、
ものすごく話しやすくもなるんですよね。
普通の人と同じような感覚で、
話せるようになっていきます。
つまり、「吃音の感覚がなくなる」ということですね。
これはぜひあなたにも試してもらいたいです。
毎日少しずつでも続けていけば、
絶対に効果は現れてくるので。
早口の権化のようだった僕ですら、
段々と話すスピードをコントロールできるようになってきてますからね。
早口の矯正が吃音克服にもつながる
早口のままだと吃音を助長することに繋がってしまうので、
とにかく「早口を矯正する」ということが
吃音を克服する上で非常に重要になってきます。
ここを疎かにしてしまうと
吃音を克服することはかなり難しくなってきます。
今回話した「歌舞伎役者の話し方」での練習法については、
ぜひ一度試してみてください。
体質改善のように少しずつ早口も矯正されていきます。
それではありがとうございました!
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