吃音と呼吸の密接な関係性。呼吸を改めれば、吃音症状も和らいでいきます
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こんにちは、月也です。
吃音の症状と密接に関わってくるものがあります。
何かというと、
「呼吸」
なんですよね。
“呼吸の仕方”というのが、実は吃音に大きく関わってくるんです。
今回は、
「吃音が出やすい呼吸の仕方とは何か?」
「また、吃音が出にくい呼吸の仕方は何か?」
ということについてお話ししていきたいと思います。
何故、呼吸が吃音の症状に関係してくるのか?
そもそも何故、呼吸がそこまで吃音と関連してくるかというと、
言葉を話すときって、当然ですけど息を吐きますよね。
声帯で空気を震わせることによって声というのは発せられるので、
呼吸というものが密接に言葉を話すということにも関わってきます。
そして吃音者に多くの場合に共通する「呼吸の仕方」というものがあります。
どんな呼吸の仕方かというと、
とにかく「浅い」んです。
極端な言い方ですけど、
常に肩で息をしているような状態なんですね。
吃音者は大抵の場合「胸式呼吸」をしてしまっている
呼吸には主に、
「胸式呼吸」
「腹式呼吸」
この2つがあります。
胸式呼吸というのは、肩が上下させるような呼吸の仕方ですよね。
肩で呼吸をしてしまっているので、息も浅くなってきます。
一方で腹式呼吸は、お腹で息をするようなイメージですね。
お腹をへこませたり膨らませることで横隔膜を上下させて呼吸をする。
この腹式呼吸は胸式呼吸よりも
深く呼吸をすることができます。
で、吃音者というのは大抵の場合
「胸式呼吸になってしまっているんです」
呼吸が上ずったような感じになっている場合が非常に多い。
すぐさま声を出そうとして呼吸が浅くなる
吃音が無い普通の人の場合は、
話すときに”焦り”というものがないので、
そこまで呼吸が乱れたり話し方の安定感を欠くことはありません。
ただ吃音者の場合は、
話す際に間を作らないように焦りが生じてしまい、
息がしっかり吸えていないのに声を発しようとして
常に「息が上ずった」ような状態になってしまっています。
これは僕がそうだったんですけど、
話すときは常に息苦しい感じがしていたし、
横隔膜が常にせりあがっているような感覚があったんです。
そして呼吸が浅いから息も続かないので、
いっぺんに話したいことを話すような癖がついてしまっていたんです。
つまり、かなり”早口”になってしまっていたということですね。
それは人から指摘されることで始めて気づけたことだったんですが。
これはおそらくあなたにも身に覚えが有ると思うんですよね。
話すときに息苦しさを感じたり、
胸の辺りがせりあがったような感覚ってありませんか?
そういう場合はまず間違いなく
「呼吸が浅く」なってしまっています。
胸で呼吸をしている状態ですね。
その状態だと少ない空気で発声しようとするので
話し方が非常に乱れてしまうし、
早口にもつながってしまうんです。
つまり、どもりやすくなるということですね。
吃音を克服するためには腹式呼吸を心がける
なので吃音を克服するためには、
「腹式呼吸での深い呼吸を意識する」
ことがとても重要になってきます。
「いやでも、呼吸が浅くてもほとんどの人はどもってないじゃん?」
と思われるかもしれないんですけど、
間違いなく”腹式呼吸”の方が発声はしやすいんです。
普通の人よりも吃音者は話し方が乱れているので、
話し方の安定感が増すことが吃音改善につながるんですね。
深く呼吸をするように常に意識しておけば、
息が続かなくて早く言葉を話さなければ!
と言った焦りも無くなるし、
精神的にも余裕が生まれます。
ゆったりと余裕を持って話せるようになるので、
吃音の症状も無くなっていくと考えられるんです。
実際僕も今呼吸改善に取り組んでいて、
胸式呼吸だった昔と比べて
腹式呼吸を意識するようになった今の方が
間違いなく話し方の安定感が増したし、
言いづらさ、息苦しさというものも確実に減りました。
なので、吃音改善への効果はあると思っています。
腹式呼吸を身に着けるには?
慣れていないと腹式呼吸をするのは難しいと思われるかもしれませんが、
実は、普段胸式呼吸をしている人も毎日腹式呼吸をしている瞬間があるんです。
いつかというと、
「横になっている時」
なんですよね。
ベッドや布団に横になっているときは、
自然とどんな人でも腹式呼吸になっています。
その感覚を普段の生活にも持っていくことができれば、
腹式呼吸をマスターすることができますね。
腹式呼吸の良い練習法として、
ある簡単な練習方法というのがあります。
どんな練習かというと、
1、 お腹をへこませることを意識し、息を吐き切る
2、お腹を膨らませるのを意識して息を吸う
3、深く息を吸い込めたら、また息を吐き切る
4、またお腹を膨らませることを意識して、息を吸う
これを毎日数分程度で良いので続けて行くと、
腹式呼吸を身に着けることができます。
本当に単純な練習なんですけど、効果はかなりありますよ。
みんな寝ている時には腹式呼吸ができているわけなので、
少しずつでも練習していけば絶対に身に着けることが可能です。
ちなみに腹式呼吸ができているかどうかは、
「呼吸をしている時の肩とおなかの動き」
を手で押さえながら確認してみるとすぐにわかります。
腹式呼吸をしているときは
「肩が動かなく、お腹がかなり動いている」
のが確認できるんですけど、その状態であればちゃんと腹式呼吸ができています。
お腹があまり動いていなかったり肩が動いている場合は、
まだ上手に腹式呼吸をできていない状態なので
練習を繰り返してみてください。
呼吸の安定が吃音改善にもつながる
深く息を吸うことができるようになり、呼吸が安定すれば
話し方も非常に安定するようになります。
呼吸が浅くなっているから息を吐き切る前にすべて言い切ろうとして、
早口や言葉の不安定さに繋がってしまう面はかなり大きいので。
「なんかいつも息苦しい感じがするんだよなあ」
「話している時になんか息が続かないんだよなあ」
「普段胸式呼吸だったかも・・・」
という方はぜひ腹式呼吸をマスターされることをオススメします。
腹式呼吸ができるようになるとお腹から声を出せるようにもなり
声もハッキリ話せるようになっていきますからね。
呼吸は、吃音改善のための大きなポイントの一つです。
それでは、ありがとうございました!
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