2018/06/17
吃音が武器になる?!吃音者が就活面接に挑むときの心得1
YouTubeでも動画配信中
どうも月也です。
吃音症を持っている人にとって、
大きな関門が立ちはだかる場面ってかなりありますよね。
(これ、どうやって乗り越えればいいんだ・・・。)
みたいに感じる瞬間はあると思います。
しかもそれが普通の人よりも圧倒的に多い。
そして多くの吃音者を悩ませるのが、
「就職」
だと思うんですよね。
特に「就活時の面接」です。
ここに、恐怖心を抱いている人も多いのではないでしょうか。
僕は今まで100万円以上の額と時間を投資して、
・心理学
・コミュニケーションに関する知識
・良好な人間関係を構築するためのスキル
・自分を魅力的に見せるボディランゲージスキル
・自分の感情のコントロール法
などなどを学んできました。
それにプラスして、
20年以上吃音を患ってきたことで磨かれてきた
空気を読む能力、人を見る目に長けています。
また僕自身数年前に一度就活をしていた時期があって、
数社の面接を受けて合格を勝ち取れた、という経験があります。
それらの知識や経験、スキルなどを踏まえて、
「吃音者が就活における面接を成功させるにはどうすればいいのか」
ということについて、
数回にわたって深く言及していきたいなと思っています。
やっぱり吃音者の多くが苦しむ場面ですからね。
もちろん、これから話していくことは
就活の面接以外の場面でも必ず役に立つスキルです。
ぜひ、すでに就職し終わっていて普通に働いている、
という方にも読んでもらえればなと思います。
やりようによっては吃音持ちであっても
本命の企業の面接に通ることは可能なので、
そこは絶望せずに頑張っていきましょう!
面接時に吃音については打ち明けた方が良い
それで始めに、僕が本当に大切だと感じていることがあって。
これさえできるようになれば、
吃音で困ることが確実に減る。
そんな魔法のような行動が実はあるんですね。
それは何かというと、
「吃音を打ち明ける」
ということなんです。
そのことについては別の記事でも触れているので、
ぜひ合わせて読んでもらいたいんですが。
⇒ 吃音症は周りに絶対に打ち明けた方が良い。でないと本当に損をしますよ
自分が思っているほど、
他人は吃音持ちだからとバカにしてくるようなことはありません。
というかみんな、吃音のことを「知らない」んです。
「へえ~、そういう症状があるんだ?」
くらいの認識しかされないのがほとんどなんですね。
そしてバカにされるよりむしろ、親身に接してくれたりする。
一見、吃音を打ち明けるのはマイナスに思えるが
しかし、普通の人間関係ならいざ知らず、就活面接の場合、
「吃音を告白する」というだけではマイナスになってしまいがちなんですね。
人事側としても、
明らかな弱みを抱えている人よりも、
普通の人の方が扱いやすいだろうから。
ただそのまま吃音のことを言うだけだと、
「この人は吃音という弱点を持っている人なんだな」
と面接官に思われるだけで終わってしまう危険があります。
でもそこで一つ「アクセント」を加えるんです。
そうすることで、一見マイナス要素である吃音が
自分の武器に一気に変貌します。
吃音から学んだことを話す
そのアクセントとは何かというと、
「自分は吃音からこういうことを学びました!」
ということを話すようにするんです。
「吃音という弱点を持って生きてきましたが、
吃音があったからこそ、こういう考えなどを持てるようになったし、
自分は大きく成長することができた。
今は吃音に対して本当に感謝しています!」
と。
そういう話をすると、
他の就活生と「差別化」ができるんですよね。
そんな話を出来る学生なんて正直ほとんどいないから。
大抵の学生は遊ぶだけの4年間を過ごしますからね。
そもそも自分のことを全く分かっていない連中ばかりです。
みんな、自分をどのようにアピールするかで本当に悩むんです。
僕はこのブログとは別のブログの読者さんで、
吃音者ではない大学生の学生さんなどに
よくこういう相談をされていました。
「僕は普通過ぎて個性が無くて・・・。
どうすれば自分の個性って出すことができますか?」
その彼はかなり良い大学行ってるんですよ。
知らない人はまずいないだろうという大学に通っています。
そんな子が、普通ということで悩んでいる。
“普通”ということに、実は多くの人が悩んでいるんですね。
しかし、吃音を抱えてきたあなたは違う。
「アピールポイント」というものを実は既に持っているんですね。
それもかなり強力な。
要は”自分をしっかり持っている”ということなんです。
「自分探し」などと言って海外や被災地にボランティアに行ったりとか、
言い方は悪いですが無駄なことをやってる学生が多い中、
あなたは既に自分の中に武器を持っているんです。
それを使わない手はないし、
隠してちゃ本当にもったいないんです。
それに、自分の弱点をさらけ出すことができる人なんてそうはいないので、
その時点でも評価は確実に上がるはずです。
「この人は自分の弱点をさらけ出すことができる人なのか。
”強い人”なんだな、この人は。」
「おお、この人はちゃんと自分の欠点などを分かっているんだな。
自分が見えていて、良い仕事をしてくれそうだ。」
面接官のあなたを見る目が、
間違いなく変わります。
どもり上等!という意気込みで
面接が始まる前はすごい緊張すると思うんですけど、
本番が始まると意外とどもらないもので。
それにもしダメそうだったとしても、
「自分は吃音者である」ということを告白することで
余計な肩の荷が下りてしゃべりやすくなったりします。
なので、面接の場においては
「自己開示をする」ということをぜひ覚えておいてください。
恥ずかしいかもしれないんですけど、
恥ずかしさ以上の対価が必ずあります。
就活面接については次回にも続きます。
次回は就職活動を成功させるうえでかなり重要になってくる
「ボディランゲージ」というものに触れているので
ぜひ続けて読んでみてください。
吃音者ほど、ぜひ知っておいてもらいたいことなので。
ありがとうございました!
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Comment
初めまして。2016年卒の吃音に悩む大学生です。いよいよ本格的に就活と選考が始まり、吃音持ちなのに大丈夫かな…と不安な気持ちでいろいろ検索していたところ、月也さんのブログを見つけました。
「面接官に吃音を打ち明ける」というのは、確かにお互いに分かり合えていいのかなと思いました。そこで質問なのですが、吃音から学んだことも含めて(これは個人によって違いますが…)何と言って打ち明ければいいでしょうか?
私は友人や家族と話す時は大丈夫なのですが、面接などになると明らかにどもりがひどくなります。でも面接の時にどもっているのに、普段は割と大丈夫なんですって言っても信じてもらえないような気がして…。仕事に対しても、吃音だけど大丈夫です、頑張りますということはどのように伝えればいいんでしょうか?
よろしくお願いします。
けろさん
どうもコメントありがとうございます。
吃音を面接官に言う時は、
例えば「大学時代どういったことを学びましたか?」と聞かれた時に、
「私は幼少期の頃から吃音という症状を抱えていて、
うまく人と会話などをすることができませんでした。
しかしそのおかげで、周りの雰囲気などを察知する力が身に付いたり、
人の気持ちというものがよくわかるようになりました。
それは吃音が無かったとしたら決して身に着けられていなかった、
吃音による恩恵なのかなと感じています」
という風に言うという感じで大丈夫だと思います。
吃音を告白するだけだとむしろネガティブなイメージを与えてしまうんですが、
そんなところからも私は学ぶことができますよ、
ということをアピールする、という感じです。
あとなんで吃音について告白した方が良いかというと、
単純に「自分の気持ちが楽になるから」なんですよ。
どもりを気にせず楽に話せるようになるんです。
それと就活時は入った後のことよりも、
“入ること”に集中した方が良いですね。
もし面接の時にどもりまくってしまったとしても、
「今は緊張しているだけで、仕事は大丈夫です!」みたいに言うようにする。
そこはもう少ししたたかに行きましょう!
吃音者でも普通に就職して働いている人というのは大勢いるので、
ぜひ頑張ってください!
また何かあったらコメントなどで気軽に質問などしてくださいね。