2015/09/27
吃音者が就活面接に挑むときの心得4/面接官のあらを探してみる
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どうも月也です。
今回も吃音持ちの就職活動について書いていきたいと思います。
ちなみに前回の記事はコチラ
「吃音者はすぐに視線を逸らしたりしてしまうから」
悪い印象を与えがちという節は絶対にあって。
でも「あること」をすることによって相手の目を見ながら話せるようになり、
面接官にも好印象を持ってもらいやすい、
ということをお話ししていますね。
そして今回の内容に入っていくんですが、
吃音を持っている人特有の心理だと思うんですけど、
人に対してこんな風に感じたりしませんか?
「この人はこんなにスラスラと話せてすごい・・・。
きっと何でもこなせる人なんだろうなあ・・・。」
しゃべりがうまい人を見て、
劣等感みたいなものを感じてしまったりとか、
そんなことってありませんか?
就活時の面接官とかは、
もうスラスラ言葉をしゃべれるわけじゃないですか。
なんか無駄に威圧感も与えてきたり(笑)
そこで変に劣等感を感じてしまって、
どもりも増えてしまったり、
委縮して下を向いてしまったりだとか、
自分の実力を出せないということが往々にしてあると思うんです。
そうなってくると、
内定を取ることが難しくなってきますね。
で、もししゃべりがうまい人を見て、
「この人は自分とは違う生き物なんだ・・・。」
みたいに感じてしまう節があるんだとしたら、
ぜひあることを実践してもらいたいんですね。
そうすると変に劣等感にさいなまれたり、
卑屈になったりということが間違いなく減るはずです。
面接も優位に進めることができるようになりますね。
その人のあら探しをしてみる
その「あること」とは何なのか?
「すごそうだと思う人のあらさがしをしてみる」
ということなんです。
これだけ言うと変な誤解をされそうなんですけど(笑)、
「誰もがあなたと同じように弱点を抱えている」
ということなんですね。
いくらスラスラ話せるような人であっても、
あなたと同じで弱い部分を持っている
「普通の人」、ということなんです。
みんな常に不安や恐怖を抱えている
吃音者というのは、
「弱点を常に前面に出しながら生きている」
という風に僕は感じています。
しゃべるというイベントが発生するたびに
弱点をさらけ出すリスクがあるわけだから、
精神的にもすごい辛いですよね。
「弱点と共に毎日戦っている」ような感じ。
しかし普通の人というのは、
弱点が「隠れている」人が多いんです。
一見しただけだと見えない人が多い。
そして本人も自覚できていないケースもあったりして。
普通に接しているだけだとすごそうに見えても、
みんな何かしら「ビクビク」していたりするわけですね。
「自分の弱点が周りに知れたらどうしよう・・・」
何かコンプレックスを持っていたり、
恐怖心を抱えていたりするんです。
吃音者と同じように。
でもそれがバレ難い、というだけで。
ここで就職活動に繋がってくるんですけど(笑)
面接官ってなんか見た目怖そうだったりするじゃないですか。
堂々としてたりして、
「この人はきっと、すごい人なんだろうなあ」
と感じたりしてしまうと思うんです。
でもぶっちゃけ、
あなたと大して変わらない弱い部分を持った人間
だということなんですよ。
何かしらの弱点を抱えていたりするんですね。
不安や恐怖も常に抱えているし。
面接官の弱点を「想像」してみる
面接をしているときに、
「面接官の弱点」
を探してみるといいと思います。
「この人頭ハゲ散らかってんなぁ」
「足短いなあ」
「声小さいなあ」
もしとくに見当たらなかった場合は、
勝手に推測してみる。
「この人家で娘に邪険に扱われてそう」
「奥さんの尻に敷かれて家で肩身の狭い思いしてそう」
「息すげぇ臭そう」
とか何でもいいんですけど。
そうすることで、
「すごい気持ちが楽になるんです」
「対等な立場」で就職面接に臨めるようになる。
自分の心の中だけで完結させる
「いやーでも月也さん。あらさがしとか人としてどうなの?」
みたいな声も聞こえてきそうなんですけど、
別に良いんですよ。
誰にもわかりはしないので。
それを当人の言ってしまったらそりゃダメですよ。
それはただのバカなので。
でも自分の心の中だけに仕舞っておけば、
誰にも決してバレることがないわけです。
自分が何を考えているかなんてことは。
「これも自分の気持ちを和らげるためだ!」
と心の中でその人に対して謝っておけばいいんです。
ただその人のことを馬鹿にしているのではなくて、
あくまで「劣等感を無くして面接を楽に進めるため」に行うだけで
悪気はないんですよ、という風に自分の心に言い聞かせる。
そこは罪悪感などを感じる必要はないですね。
吃音症を持っている人は、
もう少ししたたかになった方が良いと思います。
みんな良い人すぎると僕は感じるので。
劣等感という名の幻想をぶち壊す
しゃべりがうまい人とか、
就職活動時の面接官とか、
吃音で悩んでいる人が見たら「すごそう」に見えてしまうと思うんですね。
「この人の舌の構造どうなってんの?」
「こんなしゃべれたら何でも出来るだろうよ」
みたいに(笑)
自分がうまくできないことを当たり前のようにこなしている。
さぞ他の能力も優れているんだろうなあと。
そこで自分を卑下してしまったりということがあると思うんです。
でも、そんなことはないってことです。
しゃべりがうまい人って、
特に周りからは評価されてなかったりしますからね。
むしろ何か大きな弱点を抱えているのにもかかわらず、
自分にできることを精一杯やっている人の方が出世できたりします。
だから吃音者は結構有利な部分が多いんですよね。
頑張りが認められやすかったりするので。
劣等感の原因になっている人に対して、
一つでも弱点が見つかると劣等感なんて吹っ飛ぶんですよね。
「ああ、この人も自分と同じ人間なんだ」
みたいに冷静な目でその人のことを見られるようになる。
「すごそう」という幻想が晴れることで、
ニュートラルな気持ちでその人と接することができるようになるんです。
そして自分が感じている劣等感も吹き飛ぶし、
自分を卑下することも無くなります。
今回は「就活時の面接の対策」という視点からお話ししましたが、
これは実は他の場面でも役に立つ考え方で。
例えば恋愛において、
恋の病みたいな症状になる人がいますよね。
もうあまりにその人のことが好きすぎて、
盲目的になってしまう、みたいな。
でもその状態ってかなり危険で、
そこで恋愛がうまく行って結婚できたとしても、
その恋愛感情が冷めてきたときに
その人の「粗」が目立つようになってくるんですね。
冷静な目で相手を見られるようになるから。
そうなると離婚に繋がったりしてしまいますよね。
しかしそこで恋愛をしている段階で
相手のことを冷静に見られることができればどうか。
「こいつは自分と相性の良い人間なんだろうか?」
と吟味したうえでその後の関係を発展させて行けたりするので、
無意味に傷ついたりということが無くなりますね。
こういう視点を持てている人って本当に少ないと思うんです。
ただ他人のことを叩いたりとか、
そんな虚しいことしかできない人ばかりですね。
でもあなたは吃音という症状を抱えて生きてきたことで、
こういう考え方に接する機会を作ることができた。
「自分の劣等感を無くすため」に人の弱点を見つけてみる、
という考え方に。
僕も吃音が無かったらこんな考え方を
できるようになんてならなかったと思います(笑)
だから吃音から得られることって本当に多いですね。
すごそうな人と接するときなどは、
ぜひ今回の話を参考にしてみてください。
「その人の弱点を探ってみて、
自分と同じ人間なんだと心を落ち着かせる」
ということですよね。
そうすれば無駄に劣等感を感じたり、
自分を卑下したりして精神的に疲弊する、
といったことが無くなるはずです。
それではありがとうございました!
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