2015/09/27
就活に成功した吃音者が、会社に入った後に意識するべきあること
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どうも月也です。
僕は20年ほど吃音を患ってきたんですが、
それによってある「後遺症」が残ってしまっていました。
それは普通の人なら抵抗なくできることだと思うんですが、
僕にはどうしても抵抗があった。
おそらくこれはあなたにも共通する事だと思います。
その後遺症とは何かというと、
「人に頼れない」
ということでした。
僕は最近ホント友人とかに言われるんですけど(笑)、
「もっと頼ってくれていいからさ」
ということをよく言われます。
なんか周りからは何もかもを自分の中で背負っていると
思われているんでしょうね。
だから「もっと頼ってくれてもいいんじゃん?」
と心配してくれているんじゃないかなと。
あなたにも思い当たる節があると思うんです。
何でもかんでも自分の中だけで背負い込んでしまって、
それで苦しんでしまうということが。
人に頼りすぎるのは良くないことだと僕は思ってます。
それだと単なる甘ちゃんですからね。
しかし頼りすぎないのも逆に良くないのかなと、
最近強く感じるようになってきました。
吃音を持っている人は、
「もっと他人に頼るべき」
だと思うんですね。
周りにもっと甘えたりとか。
それが結果的に吃音が改善するということにも絶対繋がってくるので。
周りにフォローを頼んでみる
例えば就活に成功して会社に入社するとするじゃないですか。
それでやっぱり吃音を抱えていると
ものすごい軋轢が生まれたりすると思うんです。
あいさつがうまくできない時があったり、
電話でうまくしゃべれない時があったり、
報告・連絡・相談ができなかったりとか。
そんな問題にぶち当たる時もある。
しかしそこで吃音の問題を自分の中だけで抱えていたら、
「周りもフォローのしようがないわけです」
「なんだこの子?常識のない子だなあ」
みたいに思われてしまうことがあっても、
そこで心配されたりとかは考えにくい。
吃音、特に難発の場合周りからは見えにくいですからね。
だからそういう時は、
思い切って周りの人に頼ってみる。
例えばもう事前に、
「私は吃音という症状を抱えていてうまくしゃべることができません。
電話などもうまく取れない時があるので、
そういう時はフォローなどしていただけると助かります。」
ということを言ってしまう。
その告白は好意的に受け取ってもらえる
吃音のことを打ち明けるのは確かにかなりの精神的ブロックがあるかもしれませんが、
周りは別にそのことであなたのことを馬鹿にしたりはしないし、
むしろ親身になって話を聞いてくれたりします。
これは僕の経験上、ですね。
僕は吃音のことを打ち明けたことがもう数十回はあるんですが(笑)、
心配してくれたり真剣に話を聞いてくれた人はいても、
馬鹿にしてくるような人間は一人もいませんでした。
もちろん僕が人を選んで打ち明けているというのもあるんですが、
「一人もいなかった」
「そっか。困ったことがあったらいつでも相談してくれよ」
そういう風に行ってくれる人ばかりだったんですね。
そこで僕の中で何か「ブレイクスルー」が起きたんです。
「俺は今まで独りよがりで生き過ぎていたのかもしれない・・・。
もう少し人に頼ってみようかな・・・。」
正直今も人に頼るというのはかなりの抵抗があるんですが(笑)、
でも少しずつ頼れるようにはなってきました。
自分の中で抱え込みすぎなくはなりましたね。
だから最近は気持ちがすごい楽になってきました。
吃音自体も減りましたしね。
自分で解決しようとする癖がついてしまっている
吃音症持ちの人は
学校生活の中とかで「自分で問題を解決する」
という癖がついてしまっていると思うんですよ。
授業中とかに質問とかってできないじゃないですか(笑)
手を挙げて、
「先生!ここがわかりません!」
とかってまず言えなかったと思うんですよ。
ぶっちゃけ質問する方が自分で解決するよりも疲れるわけです(笑)
どもりのこととか心配しないといけないから。
僕の場合、だからいつも自分の力で問題とか解いてたんですよね。
その名残が今でも強く残っています。
確かにその心構えというのは非常に大切なんですよ。
ぶっちゃけ人に頼らず自分で解決しようとする力は、
僕は吃音者は普通の人の何倍も長けていると思います。
そこは吃音者の本当に素晴らしい部分で。
しかし何でもかんでも自分で解決しようとしてしまうから、
精神的に疲弊してしまうという部分も絶対あるんですね。
周りにフォローを頼むことで、仕事もこなせるようになる
今就活などをしていて、
すごい不安を抱えている人って多いと思うんです。
「吃音を持っている俺(私)が、
会社でうまくやっていけるんだろうか・・・。」
でも、大丈夫です。
自分の中だけで抱え込んでしまったら、
確かにかなり苦しむことになってしまうかもしれない。
しかし周りにフォローを頼むことで、
普通に仕事などはこなせるはずです。
僕がこのブログで何回も「吃音は周りに打ち明けた方が良い」
と言っているのは、こういう面も多分にあるんですよね。
「周りのフォローを受けられるようになる」
これが吃音者にとってかなり大きくて。
やっぱり吃音者というのは普通の人みたいに仕事をこなすというのは
職種によって難しい部分が間違いなくあるんですね。
でも周りにフォローを頼むことで、
そういった仕事もこなすことが必ずできるようになる。
もっと周りに甘えた方が良いですよ、ホント。
吃音持ちの人は真面目な人が多すぎる気がします(笑)
優しすぎたりとか。
でももっと周りを頼っていいんですよ。
甘えても良いんです。
もちろん過度に甘えすぎるのはダメですが、
フォローを頼むくらいだったら全然大丈夫ですよ。
むしろ「もっと頼って!」みたいに思っている人も結構いますからね(笑)
なので、人に頼らないということもかなり大切になってくるんですが、
自分の苦手な部分に関しては周りにもっと頼ってみる
という視点をぜひ持ってみてください。
そうすれば自分の能力をより発揮できるようにもなるだろうし、
それはその会社の利益にも繋がりますよね。
とにかく自分の中だけで抱え込まないこと。
これが大切です。
それではありがとうございました!
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