2015/10/08

吃音者は実はコミュニケーションがうまくなれる素質がある

 

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どうも月也です。

 

今あなたは吃音に苦しめられて
吃音に対して「憎しみ」といった悪感情しか湧いてこないかもしれません。

しかし吃音を持っていることによって
意外なメリットというものが得られたりしているんです。
あなたの気が付かないうちに。

正直、信じられないとは思うんですけど。

 

例えば前回お話しした「間」の話もそうです。

⇒ 難発の吃音による「間」は、実は相手にポジティブな印象を与える

難発が起こっているときの「間」というものを吃音者は恐れてしまうと思うんですが、
話している相手からしたらむしろ

ああ、この人は言葉を選んで話してくれる人なんだな

落ち着いた人なんだな

という、吃音者からしたら思いもよらないようなプラスの印象を
こちら側に対して感じていたりするんです。

 

僕自身、難発でどもった時の間というのを
極度に恐れていた時期が長かったんですけど、
ある時友達にこんなことを言われて考え方が変わったんです。

お前って、言葉を選んで話してくれるよね

別にただ単にどもって言葉が言えてなかっただけなんですけど(笑)、
その言葉を聞いたときは本当に「はっ」としました。

「そんな風に見られてたのか・・・」って。

 

コミュニケーション障害だと思われている吃音が、
コミュニケーションを優位に働かせてくれている部分というのもあるということです。

 

そして、

他にも吃音者がコミュニケーションにおいて
吃音に恩恵を受けている部分があります。

 

 

“聞きマスター”になれる

 

ここから今回の記事の本題に入っていくんですが、

 

例えば、吃音者というのは

普通の人よりも聞き上手になれる

という節があって。

 

吃音を持っている人は、
聞きマスター」になれる素質があるんですね。

単なる「聞き上手」ではなくて、

「聞きマスター」です。

決して冗談などを言っているのではなくて。

 

 

普通の人は、「マスター」までにはなれないんですよ。

 

何故かというと、

普通に話せてしまうから

 

多くの人は、

自分の話を聞いてもらいたい!

という願望を持っているんですね。

 

これはあなたにもあると思います。

吃音が無かったらもっと自分の事を話しているのに!

そう感じるようなときってあると思うんですね。

「もっと自分の事を話したい!」
みたいに感じるような場面が。

でも吃音があって自分のことをうまく話すことができない。

この部分に相当なストレスを受けている人もいるはずです。

 

しかしそれが却ってプラスに働いているんですね。

何故なら「聞く側」に自然と回ることができるから。

 

 

みんな自分のことを分かってもらいたいと思っている

 

多くの人は、

自分のことを相手に理解してもらいたい!

自分の境遇に共感してもらいたい!

こういった願望を人と接するときに常に持っています。

 

だから、「話を聞いてくれる人」というのを求めてるんですよね。

多くの人というのは。

 

吃音者というのは確かに自己開示をすると言ったことは苦手かもしれない。

でもその吃音者を、
話を聞いてくれる人を求めてくれている人というのも
世の中には大勢いて。

コミュニケーションというのは別に自分が話すことが全てじゃないんですよね。

というか「話を聞いてくれる人」の方が求められていたりします。

 

だからこれは本当に気が付いてもらいたいんですけど、

別に吃音を持っているからと邪険に扱われたりはしない

ということなんですね。

むしろ「聞き上手な人」としてコミュニケーションを優位に持って行ける
スキルというのを持っているんです、吃音者というのは。

吃音には、そういうプラスの面もあるんですね。

 

 

吃音者は相手の視点に立って話を聞いてあげられる

 

また、吃音を持たない人というのは

自分が!自分が!

という風にどうしてもなりがちなんですね。
もちろんすべての人がそうではないんですけど。

なまじ普通にしゃべることができてしまうため、
ついつい自分のことばかりしゃべってしまう人というのがかなり多い。

 

そういう人は、
やっぱり他人とコミュニケーションを取る上で摩擦を起こしやすいですね。

 

 

しかし、吃音を持っている人の場合は違う。

うまく話すことができないので、
割り切る」ことができると思うんです。

自分のことはうまく話せないから、この人の話を聞くことに集中しよう

という風に、
相手の話に「一点集中」することができる。

 

これって普通の人には決してマネできないことです。
相手の話を親身に聞いてあげられる人なんてそうはいません。

そして多くの人は話したがりなことが多いので、
少し質問とかをしてあげると
色々相手がしゃべってくれると思います。

それを親身に聞いてあげる。

所々で反応してあげるとか。

コミュニケーションをとる時にそういうことを意識すると、
多くの人に好感を持ってもらえると思いますよ。

 

 

質問力を上げる

 

ただ、相手の話を聞いているだけだと会話が止まってしまうことが多いので、

質問力」を上げるといいですよね。

 

この人にはこんな質問した方が良さそうだな

逆にこういう質問はしないようにしよう

相手をよく見て、
相手が求めていそうな質問をするようにする。

これは相手をよく見れば結構楽にできるはずです。

特に吃音者の場合、
人を見る能力に長けていることが多いので、
必ずできます。

 

僕も人と会話をするときは、

この「質問」に力を入れています。

むしろ僕の会話の9割は
この質問に注がれているといっても過言ではないですね(笑)

例えば相手がビジネスについてよく勉強しているような人だったら、

これからはどんなビジネスが伸びてくると思いますか?

みたいな質問をしてあげると、
熱い返事が返ってきたりしますね。

女の人が相手だったら、
恋愛系の質問を多くしてみるとか(笑)

相手に沿った話を引き出すといった感じです。

相手をよく見る

ということが会話をする上で非常に重要ですね。

 

 

聞く側にフォーカスできるのは大きな武器

 

とまあいろいろ書いてきましたが、

人と会話やコミュニケーションをとる時に
吃音を持っていることによって、
聞くことに「フォーカス」出来るんですね。

「聞く側」に全力て回ってあげられる。

これってマジで有利な点です。

まあ無口な人とは相性が良くなかったりするんですけど、
全ての人と完璧に交流できる人なんていませんからね。

それに、やっぱり話したがりの人の方が割合的には多いので。

 

さらに相手のことをよく見て、
相手が欲してそうな質問をしてあげる。

その際に色々探ってみるといいですね。

普段どんなことをしてるんですか?

夢中になってることとかあったりします?」とか。

そこから良い質問を見つけ出す、と。

ほとんどの場合、話したがりな人が多いので、
あなたはかなり重宝される存在になれるはずです。

 

 

別に無理やり話そうとしなくてもいいと思うんですよね。

相手の話を聞いてあげれば、
十分会話は成立するわけなので。

別に自分が無理してしゃべる必要はないんです。

相手の言葉を親身に聞いてあげる

これでも十分コミュニケーションというのは成り立つんですよね。

 

吃音を持ってるとどうしても会話をすることに
抵抗を持ってしまいがちだと思うんですが、
本来、人と交流することって面白いんですよね。

聞くこと」から、
その面白さにぜひ気が付いていきましょう!

 

それでは、ありがとうございました!

 

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