2014/11/29
運命の出会い~吃音克服へ~
第三章 運命の出会い ~吃音克服へ~ ←
1浪の末、
僕はなんとか大学合格を果たします。
偏差値は低い大学でしたが(笑)
まあ文句は言えませんよね。
大学に入学した後も、
やっぱり吃音には苦しめられました。
野球サークルに入ったんですけど、
吃音+周りは年下ばかりで馴染めなかったり。
夏にはドラッグストアでバイトを始めたのですが、
そちらでも苦しめられました。
まず会計が言えないんです。
「2000円になります!」
の、
「2000」
が言えないんですよ。
どうしても嫌な感情が湧きおこってきて、
「に」を発することが出来ない。
それで本当に苦労しました。
だからもう客が来るたびに、
「俺のレジには来るなよ!隣に行け!」
みたいなことばかり考えてました(笑)
あとはお客さんの質問に答えられなかったり。
答えは頭の中にあるのですが、
「声」としてどうしても発することが出来なかった。
それで、ただの質問を店長が召喚されるほどの
大事にしてしまったことも有りました(笑)
でもそんなダメダメな僕を気遣ってくれたりと、
本当に人には恵まれた職場でした。
結局きつくて3カ月くらいでやめてしまったんですけどね(笑)
と、吃音に悩まされる日々ではありましたが、
多くはありませんでしたが友人もできたりと、
徐々に殻を破りつつあった思います。
そんなときです。
僕の転機となる出会いがあったのは・・・。
ある日に、Yahoo!知恵袋を見ていたんですね。
当時バイトで失敗したり色々と悩んでいたので。
それで「吃音」で検索してみて、
ある質問に辿り着きました。
「吃音で仕事がうまくいかず困っています。どうすればいいですか?」
的な質問でした。
まあごく普通の質問ですよね。
ですが僕の運命を変えたのが、
その質問の「回答」です。
「私の知り合いに吃音を克服し、自ら事業まで興した人がいます。
その人のホームページがありますので、ぜひ見てみてください。
諦めないで頑張ってくださいね。」
的な回答でした。
そしてそのホームページを訪れてみたんですね。
やっぱり、「吃音を克服した人ってどんな人なんだろう?」
みたいに興味が湧くじゃないですか。
そうしたら、そのホームページでは
その方が吃音を克服したノウハウをまとめた
教材が販売されてたんですね。
正直始めは、
「なんだよ・・・。結局は金か・・・。」
みたいに思ってしまいました。
ですが、その人のメッセージを読んでみて、
「この人は信用できそうだ」
と感じたんですね。
本当に吃音で悩んでいた感じが伝わったので。
なので思い切ってその教材を購入してみたんですよ。
ちょうどバイト代も手元にあったので。
お金を払ったわけなので、
その教材を真剣に学び、実践しました。
やっぱりどうしても吃音を克服したい!
という気持ちが強かったので。
それが、僕が吃音を克服できた大きな「キッカケ」となりました。
克服のための「土台」が出来た感じです。
2年時には「ゼミナール」が始まって、
僕は「厳しいゼミ」に入ることにしたんですね。
発表する機会が多そうなゼミに。
とにかく、しゃべる機会を増やさなきゃダメだと感じていたので。
そしてゼミナールが始まったわけですが、
そのゼミの先生との出会いも、
僕にとっては本当に大きいものとなりました。
まずその先生は、
僕のことを全面的に受け入れてくれたんですよね。
普通は僕がしゃべってどもると、
嫌な顔をしたり、
同情したり、
バカにするような人が多かったんですが、
その先生は「笑顔で受け入れてくれた」んですね。
「お、いいね~。入ってこいよ!」
みたいな。(ちょっと伝わり辛いかもしれませんが(笑))
とにかく、何の偏見もなしに僕のことを受け入れてくれたんですね。
それが本当にうれしかったです。
初めてありのままの自分を受け入れてもらえたような、
そんな気がしたので。
その他にも、僕に重要な役割を任せてくれたり。
「俺のことを信頼してくれているんだな」
と本当にうれしかったし、
先生の期待に応えようと精いっぱい取り組みました。
やっぱりキツイことは多かったです。
発表がうまくできなかったり、
人とうまく接することができなかったり。
でもそれらの経験を通すことで、
自分に自信を付けることが出来ました。
「今まではしゃべることから逃げてばっかりだったのに、やるじゃん俺!」
「吃音があってもこんなに頑張れる俺すげぇ!」
と、自分をほめることが出来て、
それが自信につながりましたね。
そしてその自信たちが、
吃音克服に大いに貢献してくれました。
「土台」を作った後に、
「経験」を積むことで、
吃音を克服することが出来たのかなと、
今は感じています。
正直「完全に」克服できているわけではありません。
今でも言葉に詰まることは多いので。
ですが悩むことはほとんどなくなったし、
何よりそこに僕が成長するための「余白」があるのかなと思いますね。
その余白が、
「まだまだ成長してやる!」
というモチベーションに繋がっています。
僕もまだ「理想の自分」に向かって歩んでいるところです。
そしてあなたにも、「理想の自分」があると思います。
その理想の自分に向かってこれからお互い頑張っていきましょう!
頭の中に描いていれば、必ず到達することが出来ると思うので。
決して諦めないでくださいね!
人は諦めなければ必ず変わることが出来ます。
それは僕が証明済みなんで。
(前の僕は吃音のことを大っぴらなんかに出来なかったので(笑))
そういうわけで、
とりあえずここまでということで。
これからさらに面白い濃ゆい人生を歩んでいきたいですね。
どうも長々とお付き合いいただいてありがとうございました!
⇒ 第四章 準備中・・・