吃音人生の始まり

序章 吃音歴20年

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第二章 吃音の悪夢 ~地獄の高校時代~

第三章 運命の出会い ~吃音克服へ~

 

 

僕は当時、すごい活発な園児でした(笑)

自分から進んで友達に絡んで行ったり、
積極的にスポーツなどをやったり。
(でも残念ながら運動神経はありませんでした(笑)
 太ってる子に平気で負けるくらい足が遅かったです)

でも同級生に話を聞くと、
この当時から「吃音」が既にあったそうです。
言葉を繰り返したりということが。

ところが僕自身はというと、
そんな認識は全くありませんでした。

というか、
しゃべることにそこまで意識がいってなかった感じですね。
当然引け目などもありませんでした。

とまあ、順調な幼稚園生活を送っていたわけですが、
そんな僕を変えたのが、
先生の何気ない「一言」でした。

僕がいつものように遊んでいると、
先生が目の前に現れたんですね。

そしてからかい半分で、
こんな言葉を僕に投げかけました。

ここでは、僕の名前を仮に「たかし」とします(笑)

「た、た、た、た、たかし~(笑)」

その時の先生の口調や状況は今でも鮮明に覚えています。

要は僕のしゃべり方を「指摘」されたんですね。
「たかし君はこういうしゃべり方をしているんだよ」と。

そこで初めて、
「あ、俺ってそんなしゃべり方してるんだ・・・」
ということに気づきました。

かなりショックだったのを覚えています。
だって自分では普通にしゃべっているつもりだったんですよ。
でも周りから見たらそうではなかった。

それが、僕と吃音の長い戦いの「ゴング」となりました・・・。

とは言っても、
当時はそこまで尾を引くことも無く、
楽しい幼稚園生活を送ることが出来ました。

友達と頭の上にイモムシを乗せて遊んだりとか(笑)
(今考えるとぞっとしますね笑。よくもまああんなのを頭の上に乗せれたなと。)

そして、小学校へと進んで行きました。

近所の小学校に入学した僕は、
早々に気の合う友達にも恵まれ、
充実した生活を送ることが出来ました。

ただ、吃音との戦いが始まった時期でもありました。

まずきつかったのが「国語」の授業。
順番に音読をさせられたりするじゃないですか。

吃音があった僕は、
うまく文章を話すことができなかったんですね。

言葉を出せずにもじもじしてたりすると、
漢字を読めないのかと勘違いされたり、
同級生からは笑われたり。

とにかく恥ずかしい思いをしました。

だから、音読が回ってきそうな時は本当に学校に行くのが嫌でした。

前日に外気を吸いまくって風邪の菌を取り込んだり、
裸で寝たりしてなんとかして風邪をひこう!
みたいなことをしてましたね(笑)

でも大抵うまく風邪をひけなくて、
学校に行く羽目になっていたんですが(笑)

あとは「スピーチ」ですね。

小学校とかってそういう機会があるじゃないですか。
そういうのも本当に嫌でしたね。

「わざわざ恥をかきに行くようなものだ!」
みたいな(笑)

正直スピーチ関連で良い思い出がほぼありません(笑)

あと地味に「身体測定」とかも嫌でしたね~。

僕のところでは、保健室の前の受付みたいなところで
名前を言わなくちゃいけなかったんですね。

「○○です!」
みたいに。

それが本当にプレッシャーでした。

順番順番に並んで名前を言っていくわけですけど、
僕が言葉に詰まったら後ろの子に迷惑がかかるわけじゃないですか。

さらに、「名前に詰まる」ってすごい不自然なんですよね。
自分の名前がわからない人なんていないじゃないですか(笑)

だからどもって自分の名前を言えないでいると、
「この子はちょっと頭のおかしい子なんじゃないか?」
みたいに思われるんじゃないか?
そんな恐怖に襲われて、かなり辛かったですね。

そういう経験の積み重ねが、
後々重くのしかかってしまったのかなと、
今振り返ると感じます。

そして小学校を卒業し、
中学校に進学します。

中学校も結構楽しかったです。
仲が良い友達が何人かいたので。
そいつらといるときは、自然体でいられましたね。

ただこのころから、
吃音のことを「最大の恥」だと感じるようになり、
吃音のことを隠すようになっていきました。

人との関わりをなるべく避けるようになりましたね。

それと同時に「劣等感」を感じるようにもなっていました。

「どうして俺だけがまともにしゃべることが出来ないんだ!」
「なんであんなやつらがしゃべることが出来るのに、
 俺はしゃべることが出来ないんだ!俺が何かしたのか?」

周りと自分を比べるようになり、
さらには恨むようにもなっていたと思います。
「妬ましさ」みたいなものがありましたね。

といっても、
中学校時代はそこまで卑屈になることはありませんでした。
それらのマイナス感情が出始めたという感じです。

まあ当然のように、吃音には苦しめられました。

中学校辺りからは「会話」をするようになるじゃないですか。
小学校のように適当にしているだけでは通用しなくなった。

うまく話すことが出来ない僕は、
やっぱりその点でかなり苦労しましたね。

「この間あいつと映画見に行ってさあ。アクションシーンとかがすごく面白かったよ!」

こういったこともうまく言えないんですよね。
どもりまくってしまって。

だから段々と自分から話すことを避けるようになりました。
「聞き役」に徹してましたね。

でもそうすると自分からはあまり話さないわけなので、
「つまらない奴」
みたいなレッテルを貼られてしまうんですよね。

僕も例外ではありませんでした。

そんなだったので、
小学校や幼稚園時代に比べ友達はかなり少なくなりました。

ただ仲が良い奴らが数人いたので、
それが救いでしたね。

それと吃音を気にするようになって、
「自信」が無くなっていきました。

「自分なんか・・・」
という風に考えることが多かったです。

やっぱり自信なんて持てませんよね(笑)
自分だけがうまく話すことが出来ないという状況で。
「俺の方が優れてる!」とか(笑)

当然その卑屈な感じが漂っていたのか、
女子からはまったくモテませんでした(笑)
いわゆる「イケテナイ系」でしたね。

既に影が出現し始めていましたが、
友達の助けなども有り、
中学校時代は無事に終えられることが出来ました。

そして中学校を卒業した僕を待ち受けていたのが、
地獄の「高校時代」でした・・・

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管理人:月也


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20年来の難発の吃音を乗り越え人生が変わった男の話