子どもに吃音が出始めた時の対処法について。多くは自然治癒するので安心してください
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こんにちは、月也です。
このブログに訪れる方には、
自分自身に吃音があるという方の他にも、
「子どもが吃音の症状が出始めた・・・」
ということで悩んでいる方も多いと思います。
吃音は、どんな人にでも起こりえる症状です。
先天的ではなく後天的な症状なので、
ストレスなどの要因でどんな子どもにでも
吃音の症状が現れる可能性があります。
ただ安心してもらいたいのは、
「ほとんどの吃音は自然に治る」
ということです。
吃音が出始めた子供のうち、
50%は自然に治癒していくと言われていて、
吃音が慢性化するのも全体の1%程度です。
なので大人になっても吃音が残る可能性は
かなり低いと言っていいんですね。
しかし、不安に思う親御さんも多いと思うので、
今回の記事では、
「子どもに吃音(どもり)の症状が現れた時にどう対処すればいいのか?」
ということについてお話ししていきます。
僕自身が幼稚園時代に吃音を発症したんですが、
その時の経験等を踏まえながら説明していきたいと思います。
対処の仕方によって子供に吃音が定着してしまうかどうかが変わってくるので、
ぜひ参考にしてみてください。
どもりを指摘するのは絶対にダメ
まず最初に意識してもらいたいのが、
「子供に吃音のことを指摘しては絶対にダメ」
ということです。
小さい頃の吃音というのは、
まだ吃音の意識が無い「仮性」の状態と言えます。
どもっていることに本人が全く気が付いていない状態ですね。
その状態であれば、多くの場合自然治癒していきます。
小学校に上がる頃までに50%以上が
自然と吃音が消えると言われているくらいです。
なので小さい頃の吃音はとにかく、
「自然治癒するのを待つ」
ということが最重要ですね。
そこで変にどもりのことを指摘してしまったり、
「もっとゆっくり話してみようね」
「落ち着いて話せば大丈夫だよ」
「少し話し方が変だから、直していこうね」
などと言ってしまうと、
子供の方としてはこういう風に感じてしまいます。
(あ、自分ってそんな変な話し方してたんだ・・・)
今まで無意識に話していたのが、
自分の話し方を気にするようになってしまうんですね。
それはつまり、吃音意識の始まりです。
僕の場合がまさにそうでした。
僕は当初全く自分がどもっていたことに気が付かなかったんですが、
年長組の時の先生にどもりのことを冗談半分でからかわれたんです。
その時の口調や先生の表情が鮮明に今も思い出せるくらい、
僕にとっては衝撃的だった。
自分が変な話し方をしてるなんて全く気付いてなかったから。
そこから自分の話し方を気にするようになっていき、
今に至るという感じなんですけどね。
吃音を無くすのにとにかく大事なのは、
「子供に吃音意識を発達させない」
ということにあります。
ぜひ、自然体で接してあげてください。
そうすれば自然に吃音も無くなっていきます。
子どもがどもっても全力で肯定してあげる
子どもがどもることがあっても、
それを「肯定してあげる」ということも非常に大切です。
肯定するというのは「しっかり子供の話を聞く」ということですね。
子供の話を受け止めてあげる。
とにかく、話すことへの苦手意識を植え付けるのだけは
避けなくてはいけません。
子供が話しやすい状況を作ってあげることで
それを防ぐことができますね。
仮に子供がどもることがあったり、
うまく話せないことがあっても
暖かい目で子供の話を聞いてあげる。
しっかり「うんうん」と頷いてあげる。
それだけで良いです。
そうすれば、子供も話すことへの苦手意識が生まれることはないですからね。
小学校以降も吃音の症状が残っている場合
吃音のほとんどは、小学校低学年までには症状が消えます。
しかし、小学校高学年あたりになっても
吃音の症状が残る場合があります。
その頃までに吃音がまだ残っていると
「真性吃音」になってしまっていて、
自分の意識の中に吃音が入り込んでいる状態と言えます。
そこまで進んでしまうと、
自然治癒することがかなり難しいんです。
話し方が吃音前提のものになってしまっていて、
“癖”のようになって定着してしまっているから。
僕自身も小学校高学年の頃には完全に吃音が定着していて、
話すことにかなり苦手意識を持つようになっていました。
どもることへの恐怖が常に付きまとうんです。
国語の音読の授業などがものすごく怖かったし、
人前で話すなんてもってのほかだった。
その状態から吃音を無くしていくには、
吃音を克服するためのアプローチをしていくことが必要になってきます。
小学校高学年の頃はまだ完全に吃音の話し方が身体に沁みついてしまっている
ということではないので、病院で精神療法を受けたり、
薬を処方してもらうことで吃音が無くなっていく場合があります。
緊張感や不安を和らげることで、
真性になりかけの時であれば間に合う可能性がありますね。
吃音の話し方が完全に定着してしまっている場合は、
精神的なアプローチで治療をしていっても
症状が消えない場合があります。
ちなみに僕自身がそのパターンで、
どもるような話し方が完全に定着してしまっていたため
いくら精神療法を試そうが症状は無くなりませんでした。
そのような場合は言語聴覚士などの指導を受けながら
「話し方改善」を行っていくことが必要ですね。
言葉がスムーズに出てくるような、
そんな正しいフォームづくりをしていくことで
吃音を無くしていくことはできます。
吃音があった芸能人、有名人も話し方改善を行っていた
芸能人、有名人にも実は吃音の人は多くいるのですが、
その多くは話し方改善を行うことで
吃音を克服できた、という方が多いんです。
有名なのは「田中角栄」辺りだと思いますね。
彼は浪花節というものを自分の話し方に取り入れることで、
つまり「自分の話し方を一から見直したんです」。
だからこそ、あんな大勢が注目する中でも
堂々と演説などができるほど吃音を克服できたんじゃないかなと
僕は考えています。
今は吃音がある子供向けにそういった指導をしている方もいるので、
ぜひそういった機関や人を頼ってみてください。
お子さんの吃音が無くなる可能性は十分にあります。
子どもの吃音に対して神経質にならないことがとにかく大事
子供の吃音改善にはとにもかくにも、
「親が神経質にならない」
ということが大切です。
親が神経質になるとそれは確実に子供にも伝わります。
すると子供の精神不安にもつながってしまい、
吃音が悪化する可能性が出てきてしまうんですね。
だからとにかく、「おおらかになること」をぜひ意識してください。
そうすれば子供も落ち着いてあなたと接せられるようになるし、
ストレスなく会話もできるようになるから
吃音も自然となくなっていきます。
安心してもらいたいのは、
僕みたいに大人になっても吃音が残る人はまずいなくて、
「ほとんどは小学生の頃には吃音は自然となくなる」
ということなんですよね。
なので焦らなくても大丈夫です。
きっと自然に消えていくから。
子供を不安にさせないこと。
これが一番吃音を無くすには重要なことですね。
それではありがとうございました。
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