2014/12/28
吃音歴20年
序章 吃音歴20年 ←
僕は長い間、
「吃音(きつおん)」または「どもり」
と呼ばれる症状に悩まされてきました。
頭に浮かんでいる言葉が声としてすぐに出てこない、
そういう病気です。
自殺者が毎年あとを絶たないほど「キツイ」障害で、
僕自身、自殺を真剣に考えたことが何度もあります。
僕は自分に「絶望」していました。
「なんで俺だけがこんな目に合わなくちゃいけないんだ!」
自分自身を、そして周りの環境を恨みました。
そして、世の中に必要のない人間なんだ・・・。
と、自分の存在を否定するような、
そんなことばかりを考えていました。
昔の僕は、
「自分の殻」に完全に籠っていました。
「他人と比べられるのが怖い!」
「他人と接しなければ吃音で苦しむことも無い!」
今思うと本当に愚かだったなと思うのですが、
当時はそれだけ吃音というものに悩んでいました。
吃音のことを「最大の恥」」だと考えていて、
常に「どもらないように、どもらないように」
と、吃音のことを隠す日々を送っていました。
このページを読んでくださっているあなたも、
大きなコンプレックスを抱えているかもしれません。
僕と同じ吃音かもしれないし、
他の見た目に関することや病気かもしれない。
ただこれだけは言えるのですが、
「コンプレックスは自分次第で必ず克服することが出来ます!!」
「そんなわけないじゃん(笑)コンプレックスはコンプレックスのままだろ」
と思われるかもしれませんが、
そんなことは決してありません!
事実、僕は一時自殺を考えたほどの最大のコンプレックスであった「吃音」を、
克服することが出来ています。
ただ勘違いしてほしくないのですが、
アナウンサーや声優のようにスラスラ話せるようになったわけではありません。
「普通にどもります」
ですが、そのこと自体で悩むことが無くなったということです。
以前は少し言葉に詰まっただけで、
「俺はなんて駄目な奴なんだ・・・」
「どもるぐらいなら死んだ方がましだ・・・」
と、かなり落ち込んでいたりしました。
しかし今は、
「あ、どもっちゃった(テヘ!)」
「悪い、俺吃音持ってるからさ(笑)」
と、吃音のことを「オープンに」できるようになりました。
大したことないように感じられるかもしれませんが、
これは本当に大きな進歩だと感じています。
以前は常に「爆弾」を抱えているような状態だったんですね。
「いつ吃音爆弾が爆発してしまうんだろう・・・」
常に爆発して、吃音がばれる心配ばかりしていました。
ですが今はそのような心配をすることが無くなったので、
本当に自然体で日々を生活できるようになりました。
前はマクドナルドに入ることもできませんでしたからね(笑)
注文の時にどもるのが怖くて。
ですが今は平気な顔をして注文を出来るようになりました。
僕がこんな風になれたのは、
「自分の一部」「個性」だと思えるようになったのが大きいです。
自分の一部なわけなので、
別に恨んだりはしないわけですよ。
そして、自分を彩ってくれている一つの要素だと
捉えられるようになりました。
僕が最大のコンプレックスであった吃音を克服できたのは、
ある「出会い」が大きかったわけですが、
そのためには僕の今までの「人生」を見てもらった方がよりわかりやすいと思うので、
そちらをまず読んでみてください!
「お前の人生なんか興味ないんだけど(笑)」
と思われるのは重々承知です(笑)
ですが、全くの赤の他人の物語に触れることって結構大事なんです。
「へぇ、こんな人生もあるんだ」
「下には下がいるもんだ(笑)」
自分の中に「引き出し」が増えるし、
勇気も出てくると思います。
「こんなダメダメな奴も買われたんだから自分も!」
と、希望も湧いてくると思います。
あなたの時間の無駄にならないように、
僕も全力で書くので。
ちょっとした小説を読む感じで見てみてください。
すみません申し遅れました(笑)
「月也(つきや)」と申します!
現在25歳になりますね。
まだまだ25のぺーぺーなんですが、
「若造が変なこと言っているよ」
というスタンスで見てみてください(笑)
それではまずは僕が吃音を発症した「幼稚園時代」からどうぞ。